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    繁殖引退犬

    私の一番嫌いな言葉です。

    人間なら仕事をいっぱい頑張り、
    定年退職…つまり引退となったら会社から退職金をもらい、
    職場の人たちに花束かなんかもらって
    拍手で送り出され、送別会なんかもしてもらい

    でも犬の場合どうでしょう?

    赤ちゃんを産まなくなったから、
    年を取りすぎたからとごみ同然に扱われ、
    以前は保健所に不要犬として持って行かれたり
    (現在は法律が変わり保健所も拒否するようになりました)
    ならば山に捨てにいったり、
    家畜のえさになる場合もあると聞きました。

    狭いゲージで赤ちゃんを産まされ子育てをし、
    そのためだけに生きている繁殖犬。

    hannsyokuya01

    ペットショップにならぶ可愛い子犬たちのお母さんが
    毎日このような状況で過ごし、
    そのうち繁殖引退犬になると知ったら。

    それでもあなたは
    ペットショップで子犬を高額なお金を支払って買いますか?

    hannsyokuya02

    今年の2月 高齢のブリーダーが亡くなったので
    残されたプードル(ピアノちゃんとモニカちゃん)
    チワワ(ポテトちゃん)をレスキューしました。

    そのピアノちゃん なんとフィラリアにかかっていました。

    月に1回の薬を飲ませるだけで予防できる簡単なことなのに、
    ブリーダーはそれを怠っていました。

    h03

    無理な繁殖から伝性疾患の犬、アレルギーの犬、
    視力の弱い犬、皮膚の弱い犬、足の弱い犬・・・
    片目が小眼球の犬、目のない犬

    そんな犬が産まれてきています。

    また小さな2キロ以下の母犬をなんども帝王切開で赤ちゃんを産ませ
    いざ、避妊手術をしようとしたら子宮が内臓にべったり癒着し、
    それをはがすのに時間のかかる
    大変な手術になってしまった場合もありました。

    繁殖引退犬は沢山のボランティアさんが必死でレスキューされています。
    でも 救えど 救えど 救いきれず、年間すごい数の引退犬が不要犬として
    悲しい最後を迎えています。

    殖場の狭いゲージの中で人の温かさを知ることもなく生涯を終える犬は、
    果たしてどれくらいいるのか考えてみてください。
    名前もなく、愛情もなく、ましてお散歩にもいったこともなく

    この現実を知らない人がいれば、どうか教えてあげてください。

    「うちの子は優秀なブリーダー出身だから」

    なんて言っている人に教えてあげてください。

    はたしてそうなのか どうか? 自分の目で見てほしいと。